ライフシフト関連のアーカイブ記事まとめ

人生100年時代を、データと実践から読み解く ―

(2016–2025)


はじめに|なぜ、いま「ライフシフト」を読み直すのか

人生100年時代と言われるようになって久しくなりました。
2016年に刊行された『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』は、人生の前提条件が変わったことを示し、人生の段階を再設計する必要性を提示しました。

その後、日本社会では制度、働き方、個人の意識、コミュニティのあり方が変化してきました。

日本ライフシフト協会では、営利目的ではない中立的な立場から、2016年以降の主要な報道・研究・政策資料を整理し、「今、私たちはどこにいるのか」を可視化するアーカイブとしてまとめています。

本ページは、人生の後半を考えるすべての人にとって判断材料となることを目的としています。


ライフシフトとは何か

人生100年時代という前提の誕生
『LIFE SHIFT』が提示したのは、従来の「教育→仕事→引退」という単線的な人生モデルではもはや十分でなくなったという問題提起です(書籍発売以降、概念として広まりました)。
この概念を受けて、日本でもメディアや経済誌、解説記事が相次ぎました。

▼参考リンク(思想編)
参考資料:人生100年時代とは
人生100年時代という概念が社会保障改革の議論の中で提示され、長寿社会を前提とした新しい社会モデルの必要性が論じられている。
出典:東洋経済オンライン(2016)
URL:https://toyokeizai.net/articles/-/142768


50代からのライフシフト
長寿社会では50代以降も働き方や生き方を見直す必要があるとし、キャリアの再設計の重要性を紹介。
出典:朝日新聞Reライフ(2019)
URL:https://www.asahi.com/relife/article/12230619

学ぶ技術・働く技術
人生100年時代では、継続的な学習とスキル更新がキャリア形成の基盤になることを解説。
出典:ITmedia エグゼクティブ(2017)
URL:https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1712/14/news008.html


長寿社会という現実

データが示す100年時代
ライフシフトは理念ではなく、人口統計データが示す現実でもあります。
日本では高齢化が進み、65歳以上人口の割合が世界でも高い水準にあります。
厚生労働省の統計でも、100歳以上の人数が継続的に増加していることが示されており、長寿化はもはや例外ではありません。

統計からみた我が国の高齢者
高齢者人口や就業状況などを統計データから整理し、日本社会の長寿化の実態を示している。

出典:総務省統計局(2025)
URL:https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1460.html

ミドルエイジ層の転職と能力開発
ミドル世代の転職や能力開発の動向を分析し、日本の労働市場の変化を示す研究。
出典:JILPT(2022)
URL:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2022/0215.html

ライフキャリア意識調査
働き方やキャリア意識の変化を調査し、キャリア自律の広がりを示した研究。
出典:JILPT(2021)
URL:https://www.jil.go.jp/institute/research/2021/208.html


制度はどう変わってきたか

国・社会の対応
人口構造の変化を受けて、日本政府は長寿社会を前提とした政策・制度設計に取り組んでいます。
たとえば 高年齢者雇用安定法 の改正により、企業には65歳までの継続雇用義務とともに、70歳まで働ける環境整備が努力義務として求められるようになっています。
また、政府・自治体レベルでも長寿社会に対応する雇用支援や社会保障制度の見直しが進んでいます。

▼参考リンク(制度編)
人生100年時代構想会議 中間報告
教育、雇用、社会保障を横断した「人生100年時代」の政策構想を提示した政府報告。
出典:文部科学省(2017)
URL:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/042/siryo/__icsFiles/afieldfile/2017/12/27/1399988_06.pdf

人づくり革命 基本構想
リカレント教育や人材投資を中心に据えた政策構想。
出典:文部科学省(2018)
URL:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/043/siryo/__icsFiles/afieldfile/2018/07/06/1406687_3-2.pdf

キャリアアップ支援事業(公募開始)
リスキリングと転職支援を一体化した政府の新しい人材政策。
出典:経済産業省(2023)
URL:https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/2023/k230331004.html

高齢者雇用制度の解説
70歳までの就業機会確保を含む高齢者雇用制度を解説。
出典:厚生労働省(2021)
URL:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/enterprise/laborlaw.html


働き方はどう変わったか

キャリア再設計の時代へ

長い人生をどう生きるかは働き方の問題と直結します。
リスキリングや学び直しは、キャリアを延長し続けるうえで不可欠なテーマとして注目されています。具体的な統計・調査では、リスキリングや高齢者雇用対応に関する企業側の対応状況が集約されています。
この中で、副業・複業や自律的キャリア形成が企業内外でも拡大しつつあり、働き方そのものの柔軟性が高まっています。

▼参考リンク(働き方編)
人生100年時代の企業人と社会貢献活動
企業人の社会貢献活動とキャリア形成の関係を分析。
出典:JILPT(2020)
URL:https://www.jil.go.jp/institute/research/2020/197.html

人生100年時代のキャリア形成と雇用管理
長期化するキャリアを前提とした企業の雇用管理のあり方を分析。
出典:JILPT(2020)
URL:https://www.jil.go.jp/institute/research/2020/206.html

学び直しはなぜ続かないのか 社会人のリスキリング課題
リスキリングの重要性が高まる一方で、学び直しが継続しない実態が明らかになっている。
時間・動機・職場環境など複合的な要因が影響し、キャリア再設計の難しさが浮き彫りになっている。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構
URL:https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/236.html
タグ:現実・行動・支援

明電舎、社内「兼業」制度を導入
社内兼業制度を通じたキャリア形成の企業事例。
出典:JILPT(2024)
URL:https://www.jil.go.jp/kokunai/mm/kiji/20241108.html


人はどう支え合うか

コミュニティとつながりの力

長寿化は長い人生のチャンスを生む一方、孤立や役割喪失という社会課題も伴います。
高齢者の社会的孤立は社会問題として取り上げられ、諸施策や対策が議論されています(例:孤独・孤立対策白書など)。これは単なる健康・介護の問題だけではなく、豊かな人生を生きるうえで欠かせない社会関係資本の課題でもあります。

▼参考リンク(コミュニティ編)
キャリアコンサルタント調査
キャリアコンサルタント国家資格化後の活動実態を分析。
出典:JILPT(2018)
URL:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2018/0200.html

キャリアアップ支援事業(四次公募)
リスキリングと転職支援を組み合わせた支援政策。
出典:経済産業省(2024)
URL:https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/2024/k240228001.html

高齢者雇用制度の解説
高齢者就業支援制度を事業主向けに解説。
出典:厚生労働省(2020)
URL:https://jsite.mhlw.go.jp/chiba-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/kourei_koyou.html


世界はどう見ているか

国際比較から見た日本
日本は世界でも高齢化率が高く、長寿人口比率も世界有数です(例:百歳以上人口の推移)。こうした現象は国際的にも注目され、メディアや研究レポートでも取り上げられています。

▼参考リンク(国際編)
Agingビジネス
長寿社会を新しい産業機会として分析。
出典:野村総合研究所(2018)
URL:https://www.nri.com/jp/knowledge/publication/chitekishisan_201810/09.html

新しい資本主義と人への投資
人材投資やリスキリング政策の方向性を分析。
出典:野村総合研究所(2022)
URL:https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20220518.html

金融審議会報告
長寿社会における資産形成の課題を整理。
出典:金融庁(2019)
URL:https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html


人生100年時代の社会デザイン

― 個人と社会をつなぐ新しい人生モデル

長寿化と技術革新により、人生は「教育→仕事→引退」という三段階モデルから、多様な学び・働き方・社会参加を組み合わせる長いライフキャリアへと変化しています。こうした変化の中で、個人のキャリア自律と社会の仕組みをどう結び直すかが重要な課題となっています。ライフシフトの議論は、働き方や学び方だけでなく、人生設計と社会制度を一体で考える新しい視点を提示しています。

デジタル人材能力開発調査
DX時代の人材育成とキャリア形成の課題を分析。
出典:JILPT(2025)
URL:https://www.jil.go.jp/institute/research/2025/254.html

人生100年時代 新成人が目指す大人像
若い世代のキャリア観の変化を紹介。
出典:ITmediaビジネスオンライン(2025)
URL:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2501/14/news089.html

厚生労働白書
長寿社会における政策課題と社会構造の変化を整理。
出典:厚生労働省(2016)
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000137647.html


ライフシフトの現在地

― 2016年から2025年までの進化

2016年の『LIFE SHIFT』刊行以来、ライフシフトという考え方は日本でも議論され、社会制度・働き方・個人意識・コミュニティの実装へと移行してきました。
今や問いは変わりつつあります:

▶ 「次の人生をどうデザインするか」
▶ 「誰と支え合うか」
▶ 「どんな場をつくるか」

協会ではこの問いへの実践として、次の活動を展開しています。

 

 

 

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